IPアドレス確認

IPv4とIPv6の違い

IPv4（インターネットプロトコルバージョン4）は、インターネットで最も長い間使用されているアドレス体系です。例えば「192.0.2.1」のように、ドット（.）で区切られた4つの数字（各0〜255）で構成されています。IPv4では最大約43億個のアドレスが割り当てられる仕組みになっていますが、インターネット利用者の急増とIoTデバイスの普及により、アドレスがほぼ枯渇状態に陥りました。

IPv6（インターネットプロトコルバージョン6）は、IPv4のアドレス枯渇問題を解決するために開発された新世代プロトコルです。例えば「2001:0db8:0000:0000:0000:ff00:0042:8329」のように、コロン（:）で区切られた16進数で構成されており、実質無限に近いアドレス数（2の128乗）が利用可能です。ただし、まだ日本国内での普及率は約50〜60%程度であり、IPv4と並行して使用されている状況が続いています。

プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスの違い

• グローバルIPアドレス: インターネット上で一意に割り当てられたアドレスです。このツールで表示されるのがこれです。ISP（インターネットサービスプロバイダ）から割り当てられ、世界中のどのコンピュータからも識別可能です。Webサイト閲覧やメール送受信など、インターネット通信に使用されます。
• プライベートIPアドレス: 社内ネットワークや家庭内LANなど、限定されたネットワーク内でのみ使用されるアドレスです。RFC 1918で規定された予約アドレス範囲があります：「10.0.0.0〜10.255.255.255」「172.16.0.0〜172.31.255.255」「192.168.0.0〜192.168.255.255」。ルーターがNAT（ネットワークアドレス変換）機能を使い、プライベートIPをグローバルIPに変換してインターネット通信を実現しています。
• ローカルホストアドレス: 「127.0.0.1」はコンピュータ自身を指すループバックアドレスです。ネットワーク接続なしに自分のマシン上のサーバーにアクセスするときに使用されます。

IPアドレスの仕組みと割り当て方法

インターネット上で通信するためには、あなたのコンピュータ（やスマートフォン）がグローバルIPアドレスを持つ必要があります。このアドレスは、あなたのISPから割り当てられています。ほとんどの場合、ISPはDHCP（Dynamic Host Configuration Protocol）サーバーを運用しており、ユーザーのルーターがインターネットに接続するたびに、利用可能なアドレスをプールから自動的に割り当てています。このアドレス割り当てが「動的」の場合、ルーターを再起動したり、DHCP更新時間が経過したりすると、異なるIPアドレスが割り当てられます。

より詳しく言えば、IPアドレスには「ネットワーク部」と「ホスト部」が存在します。例えば「192.168.1.100/24」という表記では、最後の「/24」がサブネットマスクを示し、前の24ビットがネットワーク部、後ろの8ビットがホスト部です。これにより、「192.168.1.0」ネットワーク内に最大254台のデバイスを接続できます。このような階層的な仕組みにより、インターネット全体の効率的なルーティング（経路選択）が実現されています。

ISPから割り当てられるグローバルIPアドレスは、通常「固定IP」と「動的IP」の2つのサービスがあります。動的IPは毎月数百円程度で一般的であり、固定IPは月1000円以上かかる場合が多いです。自分のIPアドレスが「頻繁に変わっても問題ない」という方は、動的IPで問題ありません。一方、「メールサーバーを運用する」「Webサーバーを公開する」「固定IPでない環境からのアクセス制限を受けたくない」という場合は、固定IPの契約が必要です。