Webサイトの表示速度は、Googleの検索順位に直接影響するランキング要因のひとつです。そして、ページの読み込みを遅くしている最大の原因は、多くの場合「画像」です。とくにブログやメディアサイトでは、記事のアイキャッチ画像や本文中の画像がページ全体の通信量の50%以上を占めることも珍しくありません。

この記事では、画像の最適化がなぜSEOに効くのか、そして実務で使える具体的なサイズ目安やフォーマットの選び方を解説します。

Core Web Vitalsとは?画像が関係する指標

Core Web Vitalsは、Googleがページの「ユーザー体験の質」を測るために設定した3つの指標です。このうち、画像の最適化ともっとも関係が深いのがLCP(Largest Contentful Paint)です。

LCPは「ページ内でもっとも大きなコンテンツ要素が表示されるまでの時間」を測定します。ブログ記事であればアイキャッチ画像、ECサイトであれば商品画像が、LCPの対象要素になるケースがほとんどです。

Googleが定めるLCPの基準は以下のとおりです。

  • 良好(Good):2.5秒未満
  • 改善が必要(Needs Improvement):2.5秒〜4.0秒
  • 不良(Poor):4.0秒以上

つまり、重い画像を1枚貼っただけでLCPが悪化し、検索順位に悪影響を及ぼす可能性があるということです。サイトのコンテンツがどれだけ優れていても、表示速度が遅ければユーザーはページを見る前に離脱してしまいます。SEO対策というと記事の内容やキーワードに注目しがちですが、技術的な土台として画像の軽量化は欠かせません。

画像サイズがPageSpeedスコアに与える影響

具体的な例を見てみましょう。あるブログサイトで、アイキャッチ画像にスマートフォンで撮影した2MBのJPEG画像をそのまま使用していたケースがありました。

  • 最適化前:画像2MB → PageSpeed Insightsスコア 45点(モバイル)
  • 最適化後:画像150KB → PageSpeed Insightsスコア 82点(モバイル)

画像を適切にリサイズ・圧縮しただけで、スコアが約40点も改善しました。特にモバイル環境では回線速度が限られるため、デスクトップよりもスコアの差が顕著に出ます。デスクトップでは問題なく表示されるページでも、モバイルでは極端に遅くなるケースは非常に多いです。

Googleの調査によると、モバイルユーザーの53%はページの読み込みに3秒以上かかると離脱するとされています。せっかく検索上位に表示されても、ページが重ければユーザーはすぐに戻るボタンを押してしまいます。直帰率の上昇はさらなる順位低下を招く悪循環に繋がります。

JPEG・PNG・WebP、どれを使うべきか

画像フォーマットの選択は、以下のようなシンプルな判断基準で決められます。

  • 写真・自然な画像 → JPEG(品質80〜85%で書き出し)
  • スクリーンショット・図解・文字を含む画像 → PNG
  • 上記どちらの場合も、ブラウザ対応が問題なければ → WebP

WebPはJPEGと比較して25〜35%ほどファイルサイズが小さくなる傾向があります。2026年現在、主要ブラウザはほぼすべてWebPに対応しているため、積極的に採用して問題ありません。

迷った場合は、JPEG品質80%で書き出せばほぼ間違いありません。目で見てわかるほどの画質劣化は起きず、ファイルサイズは大幅に削減されます。品質を100%のまま使うのは明らかなサイズの無駄ですので避けましょう。

実務で使える画像サイズの目安

「どのくらいのサイズにすればいいの?」という疑問に対する、実務で使える具体的な目安です。

用途 推奨サイズ 目標ファイルサイズ
ブログのアイキャッチ画像 1200 x 630 px 200KB以下
記事本文中の画像 幅800px程度 150KB以下
サムネイル画像 幅400px程度 50KB以下
OGP画像(SNSシェア用) 1200 x 630 px 200KB以下

この目安を守れば、ほとんどのケースでPageSpeedスコアに悪影響を与えることはありません。記事を公開する前に、使用する画像がこの基準を超えていないかチェックする習慣をつけましょう。

EXIF情報の削除を忘れずに

見落とされがちですが、スマートフォンやデジタルカメラで撮影した写真にはEXIF情報が埋め込まれています。EXIF情報には撮影日時、カメラの機種名だけでなく、GPS位置情報が含まれている場合があります。

自宅や職場で撮影した写真をそのままブログに掲載すると、位置情報から住所が特定されるリスクがあります。プライバシーの観点から、Webにアップロードする画像からはEXIF情報を必ず削除するべきです。

また、EXIF情報はファイルサイズにも影響します。サムネイル画像やカメラプロファイルなどを含むEXIFデータは、100KB以上になることもあります。削除するだけで画質を変えずにファイルサイズを軽減できるため、一石二鳥です。

ToolMarcheのEXIF情報削除ツールを使えば、ブラウザ上で簡単にEXIF情報を除去できます。画像をアップロードする前の習慣として取り入れてみてください。

まとめ

画像の最適化は、SEO対策のなかでもっとも費用対効果の高い施策のひとつです。適切なフォーマットを選び、サイズの目安を守り、EXIF情報を削除する。この3つを徹底するだけで、Core Web Vitalsのスコアは大きく改善します。

「まずは手元の画像を1枚圧縮してみる」ところから始めてみてはいかがでしょうか。ToolMarcheの画像圧縮ツールなら、ブラウザ上ですぐに画像を軽量化できます。記事を公開する前のひと手間が、検索順位とユーザー体験の両方を改善する第一歩になるはずです。